黒海沿岸地方の主要都市であるトラブゾンは紀元前7世紀にミレトス人の入植者によって作られました。この都市はコンスタンティノープルの陥落後コムネネ帝国の拠点となり、1461年にオスマンに征服されるまでビザンティンからの亡命政府による統治が行われていました。
トラブゾン地方の貴重な建造物である13世紀のビザンティンの教会は何世紀もの間モスクとして使用されてきましたが、現在では修復され、
アヤソフィア博物館となっています。ビザンティン絵画を代表するような壮麗なフレスコ画が教会の内壁を飾っています。
その他にもファティーフモスクや
イェニ ジュマモスクなど、モスクに生まれ変わっている教会がいくつかあります。オスマン時代のギュルバハールモスクは地方特有の建築様式を持つ建物で、美しいティー・ガーデンの中に建っています。古代の要塞の中にある旧居住区には木造住宅が立ち並び、中世の町の面影を残しています。アタチュルクが滞在した住居は博物館となっています。
トラブゾンの丘の上にあるボズテペ公園からは美しい町並みと海岸線が臨めます。ボズテペの丘の西側の斜面には1340年にトラブゾンのイレーネ皇后によって建てられたイレーネタワーがあります。町の東にある シュルメネ村 には カステル として知られる19世紀の邸宅があります。
14世紀の
スメーラ僧院がある壮大な アルトゥンデレ国立公園 は、深い峡谷を見おろす270mの絶壁の上にあります。修道士たちの住居跡に囲まれた教会は鮮やかなフレスコ画で覆われています。トラブゾンの南西にある ウズンギョル は山と牧草地に囲まれた美しい湖で、キャンプ、ハイキング、釣りに適しています。レストランでは美味しい鱒を味わうこともできます。
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