ヴァン(ワン:Van)はトルコ共和国東部の都市。人口は280,000人(2001年)。ヴァン県の県都。トルコ共和国で最大の湖であるヴァン湖の東岸に位置します。
紀元前9世紀ごろから紀元前6世紀ごろまでウラルトゥ王国の首都としてトゥシパ(Tushpa)と呼ばれていました。その後、アルメニア王国の都市として栄えましたが、11世紀にセルジューク朝に占領されました。
第一次世界大戦時、1915年4月20日、ヴァンのアルメニア人がオスマン帝国政府に対して蜂起し、町を占領しました。その後すぐに、オスマン軍はヴァンに侵攻し、アルメニア人住民を追放し、その際に多くのアルメニア人が殺されたとされています。
左右の目の色が異なることで世界的に有名なヴァン猫。
ヴァン湖:標高1646m、面積3713km2、湖岸約500km。流入河川はありますが、流出河川はありません。このため塩水湖になっています。エメラルドグリーンの美しい湖です。ただし、沿岸から流れ込む家庭排水が多いため飲まないほうが賢明です。ヴァン・ジャナーヴァルという巨大生物が生息しているとの噂があります。ネス湖のネッシー、屈斜路湖のクッシーと同じ類の話です。
アクダマル島:ヴァン湖に浮かぶ小島です。島内には、10世紀初め(915〜921年頃)に建てられたアルメニア教会があります。教会の外壁は、聖書の説話のレリーフで飾られ、内部はフレスコ画が描かれています。
はっきり言って、アクダマル島へ行くのは大変。ヴァンの街からゲワシュ村までバスで行き、ゲワシュ村からアクダマル島対岸の桟橋まで車をチャータ、桟橋からはボート。ボートは、最低5人程度集まらないと出発しないのでチャータも考えたほうが良いです。
ヴァン城跡:紀元前9世紀にウラルトゥ王国のサンドゥールT世によって建てられた岩山の城。ヴァンの街外れにあります。幅80m、長さ1.5km、高さ80mの大規模な城跡です。裾野には、大小の穴が点在しており、地元の人々が財宝を捜し求めて掘った穴だそうです。
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